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3. デヴィッド・アーチュレッタ:とっても個人的なQ&A (22~23ページ) [ライフストーリー]

デヴィッドがSLCに戻って受けたサッカー試合前のインタビュー(①ディザレット・ニュース②デイリー・ヘラルド)で、必ず出ていた伝道の話について、デヴィッドがライフストーリーの中でより具体的に話している箇所があるので、その部分だけを抽出しました。

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ライフストーリー: あなたのキャリアという意味では、大切な質問です。モルモン教では19歳になると教会のために伝道に行くことが期待されています。このことは、あなたが音楽のキャリアをいったん中断することにつながりますか?
デヴィッド: 実際には、それは個々人の選択なんだ。ぼくはいつもそうしたい、と考えているよ。でも、ここで大事なのは、人の役に立つこと、そして福音と御霊(Spirit)を人々と分かち合うことなんだ。ぼくは、自分がいま行っていることが、まさにそうだ、と感じている。みんながぼくに話してくれることに基づいて、そう思ってるんだけどね。それは、とても興味深いことなんだ。ぼくには、自分が歌っているときに感じているのが、御霊(Spirit)だってことはわかっている。これは、ぼくの人生のなかで大いに助けになってきた。それがなかったら、いまの自分はとてもじゃないけど存在していないと思う。僕が歌い終わると、みんなが僕のところにきて、あるいは手紙で、「あなたが歌うと、何かを感じるんです。それで、これが何かを、あなたなら説明できるんじゃないかと思って」って言うんだ。これは本当にすごいよね。だって、彼らがぼくの感じていると同じことを感じているのは間違いないんだから。ほんとうに驚くよ。

ライフストーリー: つまり、あなたは音楽でみんなに触れている、ということですね。
デヴィッド: そう。それに、その感じを分かち合った人たちがそれを気に入っていることや、より深く感じていることを示す素敵な話がほかにもたくさんあるんだ。だから、ぼくはこれこそが自分の伝道だ、と思ってる。ぼくは音楽で伝道を行っていて、これが自分ができる最善の方法なんだ。多くの人たちが「君は伝道にいくべきだ」って言うけど、彼らは伝道が何かってことを正確に認識していないんだと思う。ぼくは、ぼくの音楽について尋ねる人たちと、(伝道と)同様のたくさんの話を分かち合うことができるよ。そして、音楽が自分にどれだけのことを成してくれたかを知らせることが、ぼくのやり方なんだ。それがぼくの分かち合う方法なんだ。そして、とても面白いことでもある。伝道では、たくさん話をし、会話し、コミュニケーションを図るんだ。ところが、ぼくは話下手なんだよ!でも、ぼくは、歌っているときはいつも、人とコミュニケーションできていると感じるんだ。

ライフストーリー: 言いかえれば、あなたは言葉よりも音楽でコミュニケーションしている、ということですね。
デヴィッド: 音楽が、すべてのコミュニケーション方法なんだ。怒っているとき、悲しいとき、幸せなとき、恋しているとき、ほんとうにあらゆるときのね。音楽は自分を伝え、そして自分自身を表現するとても力強いツールなんだ。ぼくにとって、音楽がぼく自身を表現する方法で、人々に自分が何をするのが好きかを示す方法なんだ。ポップ・ミュージックは、ただもう本当に楽しむためだけ。それにラブ・ソング、そしてもっとセンシティブな例えば「イマジン」みたいな曲。これが、ぼく独自のコミュニケーションなんだ。音楽が、ぼくのストーリーを語る方法であり、そしてフィーリングをみんなと分かち合う方法なんだ。ものごとって良くできてると思うよ。だって、ぼくは本当に話すのが下手だから、これでうまくバランスがとれてるなって。かわりにぼくは歌うのが大好きで、それでみんながぼくが感じているのと同じことを感じてくれる。ぼくが他人とのコミュニケーション能力を欠いていることと、うまくバランスがとれてるんだ。このことは、だれにでも自分が進むべき独自の方向があることを示していると思う。だれにでも、独自のプランがある。だれにでも、自分自身の独自の人生のストーリーがあるんだ。


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2. デヴィッド・アーチュレッタと音楽の力 (66~69ページ) [ライフストーリー]

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デヴィッド・アーチュレッタと音楽の力
デヴィッドにとって、アメリカン・アイドルのシーズン1を見たことが、彼の音楽に対する見方を永遠に変えることになった

デヴィッド・アーチュレッタは、11歳になったとき、音楽が自分にとって非常に大切なものであることをすでに知っていた。しかし、アメリカン・アイドルのシーズン1でタマイラ・グレイを見るまでは、音楽の力というものを認識していなかった。デヴィッドがこれについて語るのを聞くと(下記インタビュー参照)、それはまさに人生を変える経験だった。彼は、歌を歌うことで、その歌を聴く者の心に本当に触れることができる、と気づいたのだ。

ライフストーリー: いきなりスポットライトの下に投げ出されて、みんなの注目を浴びるようになったことをどう受けとめていますか?
デヴィッド: そのことは、あまり気にしていないんだ。まだ、スポットライトを浴びている実感がないのかな。それを感じるようになったら、冷静になって、自分自身であればいいと思っている。スポットライトを浴びて、誰もが自分を見ているようなときは、そのするのが一番だから。人には、ぼくが自分自身でいるのかどうかが実際にわかるんだと思う。そして、ぼくが自分自身でいるときに、ひとはぼくの個性を捕らえることができる。ぼくは、そのときにこそ、人とより深くつながることができるんだと思う。

ライフストーリー: それは、観客から受ける反応が大きいほど、あなたがパフォーマンスするときに、観客により多くのものを与えようと努力する、という状況のことですか?
デヴィッド: バランスを考えないといけないよね(笑)。何にでもバランスってものがある。バランスを保つことはそれほど難しいことじゃないよ。僕はそうやって毎日生きてるんだから。これだって、まだ僕の人生なんだ。まったく変わってしまったとは思ってないよ。自分が大好きなことをする日々を送っていると思ってる。ちょうど、仕事で昇進したような感じかな。「いまこそ、ぼくはデヴィッド・アーチュレッタなんだ!」とは、ぜんぜん思ってない。ぼくはいつだってデヴィッド・アーチュレッタなんだから。自分がスーパー・スターになるとは思わない。自分がそのレベルに達するとは思ってないんだ。

ライフストーリー: アメリカン・アイドルはエンターテイメント界の縮図のようなところだけど、そこではあなたはスーパー・スターですよ。
デヴィッド: そうかもしれないね。でも、ぼくは、そこではコンテスタントの一人だ、と考えてるよ。最初に戻って、そこから自分が何をしてきたのかを考えると・・・オーディションを受ける前、一連のオーディションの過程、なぜそれを受けようと思ったのか・・・すべてをひとつひとつ振り返ってみると、最終的にこうしているっていうのはびっくりだよね。これは、そうだな、「うわあ、信じられないや!」っていう到達点のような感じかな。一次予選を通過するとは思ってなかったし、決勝に残るなんて驚いたよ。ぼくには、どうして自分が決勝に進出できたのか本当にわからなかった。でも、ぼくは何かが起きるには、必ず理由があると思っている。だから、こうなったことには絶対に何か理由があると考えているんだ。そのおかげでいまこんなにクールなことができているわけだしね。

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ライフストーリー: 音楽のおかげで、何ができるようになりましたか?
デヴィッド: 歌う、っていうのはすばらしいことなんだ。歌の一番いいところは、自分が大好きなことを分かち合えることだ、といつも思ってる。自分がこれまでしてきたことの中で、もっともいいことのひとつだよ。自分の部屋の掃除をしたら「部屋を掃除したぞ」とは思うけど、それは自分のためだけだし、しかも本当に掃除がしたかったってわけじゃない。でも、友人の家に行って、彼らの家の掃除を手伝った場合は、誰かとそれを分かち合えるし、手助けができるから、気持ちがいいよね。音楽は、それを介してほかの人たちとコミュニケーションできる、本当に力強いツールなんだ。すごく大勢の人たちとそうする、っていうのは、本当にいい気持ちだよ。自分が大好きなことをほかの人たちと分かち合って、音楽を通じて自分が感じるのと同じことを彼らも感じる、これはこれまでの人生のなかで最高のフィーリングだよ。こんな機会をもつことができるなんて。だって、僕はいつもプロとして歌いたかったから。いま、そうする機会を得て、このチャンスをもてたことに本当に感謝しているんだ。

ライフストーリー: 音楽は、あなたに、この世に心配事なんてなにもない、と思わせてくれる?
デヴィッド: ちょっとヘンに思うかもしれないけど、音楽は、自分をまったく新しい世界に連れて行ってくれるんだ、そして、自分の考え方を変えてくれるんだよ。僕は歌うことで、そして音楽を聴くことでそれに気がついた。音楽は、ある状況のとらえかたや、毎日の見方を完全に変えることができるんだ。自分のいまのムードから完全に抜け出して、別のムードになることができる。幸せを感じることも、苦しみを感じることもできる。歌っている人が何を感じているのか、あるいはその曲が何についての曲なのかを、自分はどう感じるのか、これがとっても面白い。それに、これは音楽を聴いている瞬間だけのことじゃないんだ。自分の中に残るんだ。これが音楽のすごいところだよ。

ライフストーリー: それが、あなたが音楽にのめりこんだ理由ですか?
デヴィッド: まさしくそうだと思う。ぼくの音楽に対する考え方が大きく変わったのは、アメリカン・アイドルのシーズン1を見たときだった。ぼくは音楽を聴くのは大好きだったけど、それまでは、誰かが実際にパフォーマンスするのを本当に観たことがなかったんだ。準決勝のトップバッターがタマイラ・グレイだった。ぼくはそのとき11歳で、でも、彼女が何を歌っているのかを「感じる」ことができた。それまでその曲を聴いたことがなかったけど、彼女はその歌に十分に入り込んでいて、そのことが僕を感動させたんだ。ぼくはまだ11歳だったけど、「ぼくはいま何を感じたんだろう?なぜ彼女はこんなことができるんだ?」と、呆然とした。これが、僕の音楽に対する考えを完全に変えた。ただ音楽を聴くだけじゃなくて、いま何が起きているかを感じることができるようになった。そして、「ぼくもこれができるようになりたい、歌っているときに自分が感じていることを、ほかの人と分かち合えるようになりたい」と思うようになった。11歳のときに、自分が「これほど」多くの人と分かち合えるようになるなんて、まったく考えていなかった。11歳の頃は、みんなが僕の歌が好きだとは思わなかったし、むしろ、僕が歌うのを嫌っているんじゃないか、とさえ考えていた。みんなは、僕が歌ったときに、よくしてくれるだけなんだ。優しいだけなんだ、って思ってた。

ライフストーリー: でも、その頃にいくつかのTV番組に出演したんじゃありませんか?
デヴィッド: そうしたらどうか、と勧めてくれた友人がいたんだ。僕は行くのが怖かった。行きたくなかったけど、でも音楽はとても好きだった。ヘンな話だけど、ジェニー・ジョーンズやスター・サーチに出演したときでさえ、まだ、みんなは僕の歌が嫌いなんだと思ってたんだ。みんな、ただ良くしてくれているだけだってね。

ライフストーリー: 人はそこまで優しくはないですよ、デヴィッド(笑)。
デヴィッド: ぼくは11歳か12歳だった。かなり単純で、まだとても幼なかったんだ。でもたぶん、みんなが自分が感じていると同じことを感じているって、認識したことがなかったんだと思う。それは、僕が成長するとともに学んだことなんだ。そして、いまではみんながあの番組を見てこの話を全部知ってる。つまり、1つの歌が、だれかの人生をいかに大きく変えるか、ってことをね。どうして、歌にそれができるんだろう?僕は、音楽には、人に対して起こるべくして起こる、こういったことを実現させる何かがあるんだと思う。もちろん、音楽をただ楽しむこともできる。僕はそれも大好きなんだ。いまでも、ラジオを聴いて、それを楽しむのも好きだよ。でも、音楽は、実に多くのことができるんだ。それを聴いて楽しむこともできるし、そして音楽が違う感情に触れる瞬間っていうのもまた存在しているんだ。

ライフストーリー: あなたを目覚めさせたのがアメリカン・アイドルで、そして、あなたが結局そのアメリカン・アイドルの準優勝者になった、っていうのは皮肉ですね。
デヴィッド: とってもクールなのは、(AI)ツアー中に10歳、11歳、12歳の子供が数人ぼくのところにやってきて、「あなたは、ぼくに歌うことの素晴らしさを教えてくれました。ぼくはあなたの曲の1つをコンテストで歌って、優勝したんです。あなたが歌うのを聴いてから、いまは本当に歌が歌いたくなったんです」って言ったこと。その話を聞いてると、まるで11歳だったときの自分を見てるみたいだった。だって、ぼくが11の時に、父がアメリカン・アイドルのフィナーレのチケットを見せてぼくを驚かせ、そこでタマイラやケリー(クラークソン)やほかのみんなに会うことができたんだから。彼らはみんなの前で僕に歌わせたんだよ。ぼくは、ジェニー・ジョーンズ・ショーでAJギルと知り合っていて、彼が僕をみんなの前で歌わせたんだ。すべてがどんなに短期間に起きたか、音楽の見方がどれほど大きく変わったかを考えると、もうびっくりだよ。

ライフストーリー: その衝撃は、すぐに感じたの?
デヴィッド: ぼくにとって、文字どおりアイドルだった人たちに会うことができたのは、ただもう驚くばかりだった。彼らはぼくの歌い方を完全に変えた。そしていま、それと同じ状況にいる子供たちに会うことができて、彼らが「あたなは、ぼくの音楽への考え方を変えてくれました」って言うんだ。それは、まさに僕が音楽に望むことだからね。人の心に触れる、っていうことが。


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1. 幼少期のデヴィッド・アーチュレッタ (8~10ページ) [ライフストーリー]

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デーヴィッド・アーチュレッタの家族はみな、あらゆる種類の音楽を愛し、深く理解していた。デヴィッドは、そんな中で音楽への愛を育んできたのだ。

デヴィッド・アーチュレッタは、彼自身が認めるように、幼い頃からスターになることに憧れ、そうなるために子供時代を費やしてきたマイリー・サイラスやブリトニー・スピアーズとは違う道をたどってきた。家の中でそれとわかる旋律にそって歌うことからはじまり、歌が彼自身や周囲の人々にもたらす純粋な喜びを発見するに至るまで、音楽は、彼の人生に徐々に入り込んできた。
デヴィッドは、1990年12月28日に、フロリダ州マイアミで、ジェフ・アーチュレッタとルーペ・マリエ(ホンジュラス人のダンサー兼サルサ歌手)の間に生まれた。彼には4人の兄弟がいる(別の記事で紹介する)。6歳のときにユタ州サンディに移り、さらにユタ州マレーに引っ越した。デヴィッドがレ・ミゼラブルに出会い、音楽の世界への導かれたのも、彼が6歳の時であった(Q&Aの項で紹介する)。10歳のときにユタ州のタレント・コンペに出場し、ドリー・パートンの"I Will Always Love You"を歌い、子供部門で優勝する。その1年後、デヴィッドは、彼の人生を永遠に変えることになるアメリカン・アイドルのシーズン1に出会う。
このインタビューでは、デヴィッドの音楽に対する興味の軌跡を辿りながら、彼がどのようにして世の中の人々と音楽を分かち合いたいと思うまでになっていったかを明らかにしていく。

ライフストーリー:あなたの両親はどちらも音楽関係の仕事をしていて、あなたに大きな影響を与えたと聞いています。
デヴィッド: 大きな影響を受けたと思うよ。どんな人でも、両親が聴いていた音楽に影響を受けていると思う。マイアミにいたころは、ママはたくさんのダンス・ミュージックやラテン音楽を聴いていたんだ。他にもポップソングなんかも聴いてたよ。で、パパはジャズを聴いていたんだ(笑)。

ライフストーリー:ご両親は、実際にパフォーマンスしてたんですか?
デヴィッド:遊びで同じサルサ・バンドで演奏してたんだ。ママは実際にスペイン語の曲をレコーディングもしていて、1990年代にホンジュラスのラジオで流れてたんだよ。

ライフストーリー:では、いつも家には音楽があって、何か演奏していたんですか?
デヴィッド:覚えてないんだ(笑)。おかしな話だけど、そのころの僕はそんなに多くの音楽を聴いていなかったんだ。ママやママの姉妹が聴く音楽だけを聴いていたと思う。それ以外の曲はほとんど聴かなかった。僕が本当に曲を探しはじめたのは、アメリカン・アイドルが始まってからなんだよ。アメリカン・アイドルを見て初めて「うわあ、歌って凄い」って思ったんだ。

ライフストーリー:では、アメリカン・アイドルのおかげて、あなたは音楽の力に目覚めたんですね。
デヴィッド:それに、新しい音楽も見せてくれたんだ。これは、僕がアメリカン・アイドルが大好きな理由の1つでもある。それまで聞いたこともなかったモータウンなんかや、他にもあらゆる種類の音楽を見せてくれたから。それまで僕が聴いた音楽といえば、ママが聴いていたセレナ、インディア、それにサルサばっかりだったから。あ、それにセリーヌ・デュオンとグローリア・エステファン、アミー・グラントもだ!(笑)。

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ライフストーリー:それはまた、アメリカン・アイドルがあなたに見せたものとは随分違いますね。
デヴィッド:そのとおりだよ。そのころ、姉がインシンクやバックストリートボーイズを聴いていたけど、僕は嫌いだったしね。

ライフストーリー:なぜ?
デヴィッド:わからない。たぶん、もっとライトな音楽が好きだったんだと思う。いまは好きだから、おかしいよね。

ライフストーリー:いつも歌いながら家の周りを歩くようになったのは、どの時点からですか?あたなが音楽にのめりこんでいった過程を教えてください。
デヴィッド:僕はミュージカルが好きだったんだ。これは、パパ側だね。彼はジャズをやっていたけど、ミュージカルも好きだったんだ。たぶん、家族全員が好きだったんじゃないかな。おばさんもおばあちゃんもみんなショーに出てたし、ブロードウエーが大好きだったしね。レ・ミゼラブルやイントゥ・ザ・ウッズ、それにエヴィータとか。だからぼくもミュージカルが大好きだったんだ。

ライフストーリー:じゃあ、みんながラジオのTOP 40に夢中になっているときに、あなたはミュージカルの方に情熱を向けていたわけですね。
デヴィッド:情熱っていうんじゃないと思う。ただ、その曲を歌うのが本当に好きで、家の周りを歌いながら歩いていたんだ。その言葉の意味とかは全然わかってなくて、ただ歌うのが好きだっただけ。面白かったんだ。最初に覚えたのは、レ・ミゼラブルの"Castle On A Cloud"だったかな。

ライフストーリー:レ・ミゼラブルがあたなに持つ意味は大きいですね。
デヴィッド:レ・ミゼラブルは、僕がちょうど音楽を好きになったときなんだ。6歳か7歳のころにユタの新しい家に引っ越してみんなが荷解きしているときに、パパが子供たちの時間つぶしにレ・ミゼラブルのPBS10周年記念のディスクを見せたんだ。それを見始めたら、やめることができなくなった。

ライフストーリー:何度も繰り返し見たんですか?
デヴィッド:その中の音楽が大好きで、完全に魅せられてしまったんだ。全部の歌を覚えて、ママも巻き込んで。ママが"On My Own"を歌って、"I Dream A Dream"も歌ったと思う。ぼくはこれを歌わなかったんだ。だって「あ、これはママの歌だ」と思ったから。だから僕は"Castle On A Cloud"を歌って、それから最初の歌・・・名前が思い出せないや。[旋律をハミングする]。姉さんはまだこれを聴いてるよ。

ライフストーリー:レ・ミゼラブルは、あなたを歌手になりたいと思わせましたか?それてともブロード・ウエィに出たいと?
デヴィッド:僕はブロード・ウエィに出たいと思ったことはないんだ。でも、この時から僕は音楽に興味を持ち始めた。自分で、音楽が好きになりはじめたんだ。「よし。じゃあどんな曲でも、なんでも聴いてみよう」って感じかな。

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ライフストーリー:つまり、音楽の探検に乗り出した、ってことですか?
デヴィッド:歌を覚えたいと思い始めたんだ。だって大好きだから。いつでも歌っていたかったから。確かそこにはロッキング・チェアがあったんだ。PBSの10周年記念特別版では、出演者がみんな舞台の上に座っていて、自分の番になるとマイクの前に出てくるんだ。だから、僕も出演者の一人になったつもりで、ロッキングチェアを逆さにしてそれを自分の席にした。そして、そこに座って自分の出番を待って、自分の歌いたいパートになると前に出て歌ったんだ。ボロボロに見えるように、毛布や服や、何でも回りにあるものを身にまとってドレスアップもしたんだよ。

ライフストーリー:家族みんなに見せたんですか?それとも自分だけで楽しんだ?
デヴィッド:いや、違うよ。そんなんじゃないんだ。たぶん、何も気にしてなかったと思う。TVが置いてあったのは地下室で、そこで逆さにしたロッキングチェアに座って、自分が歌うパートの順番を待ってただけだよ。[ここで、歌いはじめる。] 僕は、本当にその中に入り込んでただけなんだ。つまり、何時間もただそうやってたんだよ。何度も何度も見返してね。ぼくのパパやおばさん、それにおばあちゃんはエヴェイータに夢中で、ぼくはそれも好きだったな。エビータからは"Don't Cry For Me, Argentina"とかを歌ったよ。それは女の人の歌だ、とかそんなことは全然考えてなかった。単純にメロディのサウンドが好きだったんだ。それから、クリスマスになって、パパが別のミュージカル"イントゥ・ザ・ウッズ"を見せてくれたんだ。僕はもともとあんまり見たくなかったんだけど、その日はファミリー・ナイトで絶対に見なきゃならなかったんだ。

ライフストーリー:それは、家族全員が集うときってことですか?
デヴィッド:そう。家族みんなが一緒に過ごすんだ。そこでそれを見なくちゃならなくて、僕は「うわぁ、やだなあ。つまらなそう。」って思ってた(笑)。だから、全然期待してなかったんだ。で、それを見た後は、今度はそれに夢中になっちゃったんだ。「わあ、これは凄いや」ってね。僕は、とっても面白いと思ったんだ。子供達はみんなそれが大好きになった。それから、ず~っとそれを見続けたのは、僕だけじゃなかったから。その中に魔女のラップがあって、それをやったんだ。それからこのミュージカルの曲を歌い始めて(笑)、だから、音楽は最初からすごい影響力を持ってたんだよ。誕生日や何か行事のたびに、地元の大学の劇場のチケットを買って見に行ったんだ。そのなかに"Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat”っていうのがあって、この音楽も大好きだった。だからこの4つのミュージカルが僕にとっては大いに意味があるんだ。他には特になかったと思うな。

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ライフストーリー:それから話を戻すと、アメリカン・アイドルがあなたに新しい音楽に目を向けさせてくれたわけですね。
デヴィッド:そう。だってその前はラジオ・ディズニーだけだったし、そのなかには、ぼくの音域の男の子の歌は"One Voice"1曲しかなかったんだから。最初にその曲を聴いたときのことを覚えてるよ。僕が8歳か9歳のときだったと思う。僕は家にいて、たまたまTVがカントリー・ミュージックチャンネルか何かだったんだ。キッチンでシリアルを食べていたか、サンドイッチを作るかしていたら、突然ビリー・ギルマンの"One Voice"が流れたんだ。それが大好きになった。だからそれを覚えて歌ったんだ。ママがこの曲のカラオケを買ってくれて、それがとってもクールで、だから、これが僕の原点かな。


※※※※※※

こちらが、ビリー・ギルマンくんの"One Voice"
もしかしたら、デヴィッドが見たのは、まさにこの映像だったかも。
このとき、ビリーくんは11歳。現在は・・21歳のカントリー歌手だそうです。



この長いインタビューを簡単に、楽しく知りたい場合は、こちらのサイトへ

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Life Story "David Archuleta" [ライフストーリー]

Marshaさんのコメントにもありましたが、うちにも本日(おっと、もう昨日か)、「Life Story David Archuleta」が届きましたよ~。結構みなさん購入しているのかな?

紙質は、週刊誌の「News Week」や「Time」みたいな感じですね。約100ページの本だけど、大半が写真。 なかなか良い写真もあるので、日本ならもっとも~っと綺麗に印刷してくれるのにぃと切実に思う出来上がり具合ですわね。

この本の中味だけとりあえず見てみたい方は、こちらに全ページのスキャンデータがあります。但し、ページ順はぐちゃぐちゃですね。

タイトルは、直訳すると「デヴィッド・アーチュレッタが自分の言葉で語る伝記」。
ええっ。若干17歳にして伝記だと~!
といっても、どうやらこれはJ-14系。つまり十代半ばの子向けなのよね。デヴィッドの他にこのLife Bookが出ているのは、マイリー・サイラスとジョナス・ブラザーズだしぃ。

しかも、デヴィッド自身は、そんな本のことは何も知らない(!) とのたまったらしい。でも、この本の内容は完全にインタビュー形式なのよね。

中には新しい情報もないではない(まだ、ざっと読んだだけだけど。)
例えば、この紹介ページ↓ 

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ペットが猫2匹とは知らなかったぞ。しかも名前がミスティにクラウディ? (えらく天気が悪そうな名前だわね) 
ほんまいかいな。犬一匹(テディちゃん)と金魚(コンディショナー)じゃないのか~。 
というわけで、信憑性に多少疑問が・・・・。

でも中には、結構へえっていう内容もあります。
例えば、
・デヴィッドがAIの一等最初のオーディションで歌ったのは、Joyful, Joyful。10秒ほど歌ったところで審査員が君らしい若者っぽい歌を、とリクエストし、彼はI'll beを歌った、とか、
・ジェフパパは仕事でいつも忙しかったので(!)、アメリカン・アイドルでパパが付き添ってくれるまでは、パパとゆっくり話したことがなかった、とか、
・子供の頃は、姉(クラウディア)と双子だとよく間違えられたとか(!!!!)。

もっと知りたい?でも、英語の勉強にはもってこいなので、自分で読んだほうがいいかもね~。

おしまい。

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